昼下がりよろめきラーマ奥様インタビュー

かる~いおいしさのラーマゴールデンソフト

J-オイルミルズの一角である豊年製油(J-オイルミルズ統合前はホーネンコーポレーションという社名)は大正11年に創業した日本の製油会社の老舗の一つでしたが1964年にオランダとイギリスに拠点を置く外資系企業ユニリーバ(その後、日本リーバ→ユニリーバ・ジャパン社名変遷あり)と合併。その2年後の昭和41年(1966年)からラーマゴールデンソフトという商品名のマーガリンの発売を開始。

フリーアナの草分け・押阪忍さんラーマCMに登場!

〝ラーマゴールデンソフト〟のCMが昭和50年代(70年代)に突入すると、街頭を闊歩している奥様たちにラーマをつけたパンを試食させ、「しつこくなくていいですね!」「かる~い美味しいですね!」「まったりしてますね!」「いいもの見つけました!」「一段とね、まろやかになった感じですぅ!」「好みの味ですっ!」などの賛辞を否が応でも引き出させ、観ていたら置いてけぼり噛まされる凄まじいCMを展開するようになっていく。

そんな奥様たちをよろめかす驚異のマーガリン〝ラーマ〟を試食に持ち込み賛辞の雨霰を降らすインタビュアを長きに渡り務めていたのは1971年にフリーに転身した元日本教育テレビ(NET)(現在のテレビ朝日)のアナウンサー出身の押阪忍さんであった。

時には大型バスある時はヘリで何処でも赴く奥様インタビュー

押阪さんはある時は【RAMA】のロゴ入りの大型バス、またある時には【RAMA】のロゴ入りヘリコプターで颯爽と登場し、街頭の奥様を半ば捕獲するかのようにラーマをつけたパンを試食させ、その後【RAMA】のロゴがあしらわれたマイクを突き付け、半ば賛辞の言質を強要する、その様子を映像にこれでもかっ!といわんばかりに残していったのである。

押阪さんのインタビュアぶりは、強引かつある種の〝圧〟を感じさせるプロ魂を魅せつけた「ラーマは押阪、押阪はラーマ」という拭いきれない印象を当時の視聴者たちの瞳に焼き付けるほどの働きぶりであった。

その一部始終を目撃したいと思ったらこちらをご覧あれ


ラーマ奥様インタビュー☜クリックしてご覧あれ

他にもUPされている動画あり押阪さんの雄姿を観たい!と思ったらYoutubeで〝ラーマ〟〝奥様インタビュー〟などで検索してねっ!

始まりがあれば終わりがある!CM界のプロインタビュアからの卒業

しかし・・押阪さんも体力勝負のインタビュアから卒業してしまう、その後任は岸ユキさん、大野しげひささんへとバトンは渡されるも・・・時代は平成にに入ると奥様インタビューに終止符が打たれた

押しの強さを要求されるインタビュー形式のラーマのCMは昭和が終わり平成になると、奥様インタビュー形式ではなく働く女性をテーマにしたスタイリッシュかつほんのり押しつけがましいCMに路線変更。さらに2002年にJ-オイルミルズに統合後はTVCMから遠ざかっている。

話題を少し横道に逸らせてもらう。今回のテーマを書こうと思い立ちいろいろな懐かしきラーマのCMを観ているとやはり過去に放送されていたインタビュー形式のCMを思い出した。それは1999年、あまりにも押しつけがましく使用感を声高に訴えていた洗顔料・ダブのCM。それと被るものがあり関係性があるのかとネットで調べると・・・

なんと・・・販売元はユニリーバ・ジャパンだった。

執拗いや粘りのある押しの強さに違和感を感じていたがやはり日本的なものではなかったのだと・・・

今も健在!!J-オイルミルズから発売されているラーマシリーズ

ラーマは昭和の頃のような大仰なCMを流されることはなくなってもJ-オイルミルズからしっかり販売されている
好みに合わせたさまざまなラーマが現在も楽しめる

  • パンに塗りやすい「ラーマバターの風味」
  • あきのこないおいしさの「ラーマベーシック」
  • ちょっといいものいつもの食卓に「ラーマオリーブ&バターの風味」
  • ちょっと贅沢なマーガリン「バター好きのためのマーガリン」
  • バターのようなコクとおいしさ「お菓子作りのためのマーガリン(塩不使用)」
  • コレステロールを下げる「ラーマプロ・アクティブ(特定保健用食品)」
  • あっさりとしたバターの風味「ラーマソフトコメ油入り(米油30%使用)」

ふんわり、かる~い食感を体験できることをここに記し終了させて頂く。

追伸 トランス脂肪酸の摂り過ぎには注意しましょう

公式の商品紹介記事のマーガリンの商品パッケージをクリックしたページにトランス脂肪酸との取り組みについても紹介されている。

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