【ザ・昭和】女心くすぐる化粧品バトル 冬篇(70年代)

季節別の化粧品のキャンペーンは古く1960年代から始まり。
TVが一般家庭に当たり前となった70年代から活発化し、
そして80年代に激化。
90年代初めに沈静化していった・・・
冬のキャンペーンCMは春、夏、秋と比較するとほんのちょっと静かである。

76年冬・私今日はとても頑固です!

  • 資生堂のキャッチコピー=私、今日はとても頑固です〟〝素肌 負けないで〟
    CMソング=大橋純子さんの「私今日はとてもがんこです(作詞:小野田隆雄/作曲:結城臣雄/編曲:樋口康雄)」
    歌手生活35周年記念アルバム「PAPER MOON(2009)」に収録さらに2010年にシングルリリースされている。
    当時はCMのみで使用されていた楽曲の模様。大橋さんの歌声はピーンと澄んでいて素敵だ。
    CMモデル=ヴィッキー・アシュレイさん。シャープで中性的魅力のある美人。CMの雰囲気とマッチ。思わずうっとり
    商品名:毎日3分マッサージの資生堂クインテス・マッサージクリーム
    資生堂スプレンス・フェイシャルパック(フェイシァルと表記)
  • カネボウのキャッチコピー=〝指先で アン・ドゥ・トロワ〟
    CMソング=不明(タイアップなしの可能性)
    CMモデル=スーザン・ビグラーさん。
    商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
  • コーセーのCMキャッチコピー=〝お肌 がんばれ ジョリファム〟
    CMソング=ハイファイセットの「恋のジョリファム」(杉本エマさんがモデルを務めた秋CMと同じ)
    CMモデル=コーラ・ヨーカムさん。
    商品名:コーセー・ジョリファム・ハイゼニッククリーム/ジョリファム・ナイトクリーム
    (小林コーセー時代・創業30周年記念に発売されたブランド・現在廃盤)
  • ※1976年は昭和51年

77年冬・77年夏巷を騒がせたクッキーフェイス!再登場!

  • 資生堂のキャッチコピー=〝肌は冬の輝き〟
    CMソング=不明(タイアップなしの可能性)
    CMモデル=テリーサ・ブリックス
    商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
  • カネボウのキャッチコピー=〝試しませんか?〟
    CMソング=不明(タイアップなしの可能性)
    CMモデル=77年夏の夏目雅子さん、77年秋の古泉まり子さん、荻奈穂美さん。
    荻奈穂美さんはスーパー戦隊・バトルフィーバーJで二代目・ミスアメリカ=汀マリア役で有名
    ちなみに初代はモデル出身のダイアン・マーチンさんだった。日本語が片言だったこともあり
    台詞は吹替だった記憶がある。撮影期間が延長してしまいスケジュールの都合により
    荻奈穂美さんに交替したという。(話題が戦隊モノ逸話となり御免!)
    商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
  • コーセー77年冬の詳細は不明
  • ※1977年は昭和52年

78年冬・マイ・ピュア・レディVSクッキーフェイスが冬に激突!安定のセーラ・ロウエルのコーセー

  • 資生堂のキャッチコピー=〝素肌美人〟〝素肌有情〟〝素肌郷愁〟〝うるおいのバランス〟
    CMソング=南こうせつさんの「夢一夜(作詞:阿木燿子/作曲:南こうせつ/編曲:石川鷹彦)」
    阿木燿子さんしっとり艶やかな詞も書ける恐るべき人であることを知らしめた一曲
    今迄の阿木さんワールドの女性は自立した強い女という印象であったが、
    この曲の女性は赦されぬ恋と知りながらも身を委ねてしまう乙女から女に変貌する女性が浮かんでくる。
    南こうせつさんの柔らかい歌声も素晴らしい。冬のキャンペーンソングとしては一番ヒットしたのではなかろうか
    CMモデル=小林麻美さん。77年春のマイ・ピュア・レディの快活な女の子とは違いしっとりとした着物姿を披露。
    CM撮影はさぞかし大変だっただろうと想像できる。美しい着物姿で砂浜に横たわっている姿が
    正直、寒そうに映るも彼女はとても美しくそして切なく微笑んでいるCM映像史に残る名CM。
    商品名:資生堂サイモンピュア7品種8品
  • カネボウのキャッチコピー=〝ひとつ年上、冬の肌〟
    CMソング=ひとつ年上~クリスタルファンタジー~(作詩:柴田陽平/作曲/編曲:比呂公一)
    記憶に全く残っていなかったが良い曲だなと痛感!!
    CMモデル=夏目雅子さん。
    この曲をBGMにしたクッキーフェイスではない冬の夏目雅子さんを拝みたくて仕方がない!!
    商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
  • コーセーのキャッチコピー=しっとりした肌の女でいたいのです〟〝弱酸のトリートメント エスプリーク 新発売〟
    CMソング=「エスプリークBGM(作曲:チト河内)」
    CMモデル=セーラ・ロウエルさん。この頃のコーセーといえばセーラさんだ。
    商品名:コーセーエスプリーク・弱酸性の保湿クリーム
    ※冬のキャンペーンは年を越すので78年冬のキャンペーンCMが79年の初春ごろに放映されたものだと思われる
  • ※1978年は昭和53年

79年冬・あざやかに生きて・・きみはどこまで美しくなるのか

  • 資生堂のキャッチコピー=あざやかに生きて(麻田紘子さんver)
    あざやかに明日へ(叶和貴子さんver)
    CMソング=田島裕子さんの「あざやかに生きて(作詞:岡田冨美子/作曲/編曲:樋口康雄)」
    子ども心に聴いて脳裏にこびり付いて脳内再生されていた1曲だった。聴く人を選んでしまう楽曲の様な気がする。
    CMモデル=麻田紘子さん。叶和貴子さん。
    TBS新春特別ドラマのスポンサーであった資生堂は毎年、新春特別ドラマ放送時のみに放映される
    3分に及ぶCMを制作していた。80年1月3日に放送された「源氏物語(紫式部の作品をベースに脚本:向田邦子/演出:久世光彦/主演:沢田研二)」では
    〝あざやかに生きて〟に繋がる特別Ver(BGMは田島さんの〝あざやかに生きて〟ではなくインストゥルメンタルの別曲)が制作され、
    その時のCMモデルが若紫役に抜擢された叶和貴子さんがモデルを務めた。その時のキャッチコピーは〝母から貰った素肌 大切にします〟
    その後は叶和貴子さんモデルの通常CMverが春まで放映されていた。叶さんは本当に和服が似合う。膠原病を患われ一線を退かれたのが誠に残念だ。
    ちなみに叶さんは女優に転身する前は、バックコーラス専門のシンガーであったことは有名。歌も上手い人であった。
    商品名:資生堂サイモンピュア・アストリンゼンローション/サイモンピュア・モイスチャークリーム(S)・(R)
  • カネボウのキャッチコピー=〝天然の感触・水で洗える・10分パック〟〝うるおいは水。水力スキンケア
    CMソング=因幡晃さんの「きみはどこまで美しくなるのか(作詞/作曲:因幡晃/編曲:船山基紀)
    因幡晃さんのこの曲もやはり脳裏にこびり付いている1曲。大人になり改めて聴くと沁みる。
    CMモデル=エマ・サムスさん。セクシャルバイオレットから続投
    商品名:レディ80栄養クリーム モイスチャークリームリッチ 新発売
  • コーセーのキャッチコピー=〝素肌、しなやかでいておくれ〟
    CMソング=79年秋から続投で同曲のトランザムの「エスプリーク」未音源
    CMモデル=小関のり子さん。
    商品名:エスプリーク(コーセーブランドとして現在も健在。)
  • ※1979年は昭和54年

70年代化粧品冬のキャンペーンについてはここで終了。(誤情報、誤字、文脈に誤り発見時は随時、訂正致します。)次は80年代冬へとつづく・・・

この記事を綴る際、参考にさせて頂いたサイト

化粧品CM戦争キャンペーンソング比較年表

再販撤廃の足音、1974年には大幅に縮小

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事