1908年誕生サクマ式ドロップスの佐久間製菓 2023年1月に廃業

1908年創業から太平洋戦争中、砂糖不足で一度は廃業するも戦後、復活した佐久間製菓のサクマ式ドロップス。
唯一これからも販売継続する同じく緑色の缶のサクマドロップス(サクマ製菓/東京都目黒区)の存在もあるが、
明治、大正、昭和、平成、令和を駆け抜けた佐久間製菓・サクマ式ドロップス・・・ブトウとチョコは最高だった。
(画像:写真PAKUTASO/佐久間製菓公式より画像を合成・加工したものです。不都合があれば削除致します。)

サクマ式ドロップスの思い出

自分が物思いつき始めた頃には既に存在していたサクマ式ドロップス。
それは時に卓袱台に、またある時は台所の茶箪笥の擦りガラス越しに・・・

昭和の恐怖のパッケージと名高い坊やの顔がドーンの〝カワイ肝油ドロップ(特に初代坊や/河合製薬株式会社)〟や
世の女性に肥満は不健康で大敵なるものと認識させた立役者とも言える美女の目鼻口がドーンの〝シュガーカット(株式会社 浅田飴)〟
とともに鎮座していたもので食べたことないという昭和っ子はほとんどいないドロップであった。

茶箪笥越しに見えるモノ

人気のドロップスは何味?

サクマ式ドロップスの缶の中には、Wikipediaで調べてみるとイチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカ、ブドウ、チョコの8種とあり、
自分はチョコとブドウを好み、オレンジとハッカは苦手であった。

2021年にJタウンネットによる調査では、投票総数1185票中324票を獲得したハッカが1位
2位チョコ 3位スモモ(東京・目黒区のサクマ製菓サクマドロップスに入っている味で今回テーマのサクマ式ドロップスには含まれていない)という結果で
自分が苦手だったハッカが一番好まれているという意外な調査結果に驚いてしまった。

ちなみに東京・目黒に本社があるサクマ製菓のサクマドロップス(緑色の缶)に入っている種類は同じく8種。
イチゴ、レモン、オレンジ、パイン、リンゴ、ハッカの6種は同じであるがスモモとメロンの異なる2種の8種となる。

自分が子ども時代、よく食べていたのは廃業となるサクマ式ドロップスだったことを今回初めて知った。
廃業が表明されて以降、サクマ式ドロップスの値が高騰してしまい好んで食べていたブドウとチョコは
二度と口にすることはできないのかもしれない。誠に残念である。

サクマ式ドロップス(佐久間製菓)VSサクマドロップス(サクマ製菓)

今回の廃業により、冠にサクマの付くドロップスが2社から販売されていたことを初めて知るも
その2社のルーツは同じく、1908年(明治41年)、廃業する佐久間製菓の前身の佐久間惣次郎商店であった。
先の大戦時、物資不測の為一度は廃業となるも、戦後の1948年(昭和23年)番頭格であった横倉新之助氏が東京・豊島区に佐久間製菓を再興するとともに、
創業者の佐久間惣次郎氏没後に業績不振に喘ぐところ外部から社長となり再建させた山田弘隆氏の三男・隆重氏が1年早い1947年(昭和22年)に
東京・渋谷区(2008年=平成20年 本社を渋谷から目黒区に移す)にサクマ製菓を立ち上げていた。
ルーツが同じと言えども2社は〝サクマ式ドロップス〟の商標を巡り法廷闘争で鍔迫り合いをした過去がある。
結果は商標の権利を得たのは番頭・横倉氏が再興した佐久間製菓。
社名にサクマを名乗ることが認められたのが、再建の立役者・山田氏の三男・隆重氏が代表を務めるサクマ製菓となった。
後に2社は歩み寄り〝サクマ式ドロップス〟の商標を共同所有という形に落ち着いている。

今回の佐久間製菓の廃業を受け、もしかするとサクマ製菓のサクマドロップスがサクマ式を名乗る可能性もあるかもしれない・・・(自分の勝手な憶測だ)

最後に・・・114年間当たり前に存在し美味しさを提供してくれた佐久間製菓・サクマ式ドロップスに感謝!!そしてお疲れさまでした。
一度は法廷で鍔迫り合いをしたもののサクマ式の商標を共同所有しているサクマ製菓にお願いしたい・・・
佐久間製菓のサクマ式ドロップスに入っていたブドウとチョコを新たにドロップ仲間に迎え入れて10種のドロップスにして頂きたいのだが・・切に願います。

この記事を綴る際、参考にさせて頂いたサイト

ドロップス何味が好き?(livedoor NEWS 2021年5月14日)

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