九州人待望のとんこつ味のインスタントラーメン登場。その名は「うまかっちゃん」
昭和54年(1979年)にインスタント食品業界に激震が走った。。〝カレーはハウス〟でお馴染みのハウス食品が業界初のとんこつラーメン「うまかっちゃん」を九州・山口地区で発売をスタートさせあっという間に売り上げトップを叩き出しそれを足掛かりに販路を全国規模へと拡大しつつあった。
競合他社が挙ってとんこつ味のインスタント発売
「うまかっちゃん」出現により、九州・山口地区のインスタント袋麺の売り上げの牙城を突き崩された競合他社は、挙ってとんこつ味のインスタント袋麺発売に乗り出していく、サッポロ一番ブランドでインスタント袋麺のトップのシェアを誇るサンヨー食品は「九州ラーメンよかとん」それに続き明星食品の「九州っ子」そしてインスタントラーメンの開祖・1958年の発売から今も尚ロングラン商品として名高い「チキンラーメン」を世に放った日清食品が「九州とんこつラーメン くおーか」を発売。
案の定、とんこつ袋麺、ご当地ラーメンのパイオニアかつ金字塔ともいえる「うまかっちゃん」の前で皆、あえなく撃沈してしまうのであった。
九州に微塵も掠りなし!我が道を行き過ぎた〝くぉーか〟
その中でも極めて異質なCMかつパッケージで爪痕を残し消えてしまった「くおーか」は子ども時分私にとっては、かなり印象深いとんこつ袋麺だった。
時代に阿らない我が道を行くCM作りで定評のある日清食品。素っ頓狂なCMを世に放ち視聴者をあっけにとらせ脳裏に焼き付けるCM作りは当時から他の追随を許さない。
パッケージデザインも九州にまったく掠りもしない、おっさんがとんこつラーメンの前でニヤついているPOPなものであった。
日清食品の斜め上行く姿勢には平伏したくなるほどの代物だった
そんな「くおーか」のCM映像を観てみたいと思う人こちらをどうぞ
九州とんこつラーメンくおーかCM☜クリックしてご覧あれ
ニューヨークはニューヨーカー→ふくおかはくおーか 発想が実にヘンタイだ!素晴らしいっ!
子ども時分にこの「くおーか」を幾度か食したことがあり、その時の感想をうろ覚えながらここに記述させて頂く
麺は一般的なインスタントのちぢれ麺。スープは「うまかっちゃん」と比較すると若干薄めで色も明るめさっぱりしていて紅しょうがとの相性抜群の遜色のない味だった。あのパッケージのおっさんの表情は店頭で目の当りにしたら手を伸ばさずにはいられない〝魔力〟があった。(マジで好みの味)
※あくまでも味については当時の印象なので本当にそうだったかは日清食品さんだけが知る。
今も尚、とんこつ袋麺のシェアを誇るハウス食品の「うまかっちゃん」。挙って発売した「くおーか」をはじめ、とんこつ袋麺たちにとって相手が悪かったとしか言えない。