化粧品キャンペーンシリーズの最後となった80年代冬の巻。はじまり はじまり
80年冬・魅惑シェイプアップからの灰色の季節で肌は弱酸性
- 資生堂のキャッチコピー=〝乾いたら、水。 素肌シェイプアップ〟
CMソング=内山田洋とクールファイブの
「魅惑・シェイプアップ(作詞:伊藤アキラ・奈良橋陽子<英語詞部分>/作曲:タケカワユキヒデ/編曲:梅垣達志)」
CMモデル=横須賀昌美さん。JALのキャンペーンモデル。ロッテ、花王、
さらに資生堂のキャンペーンモデルにも抜擢。CM界の松田聖子と称される逸材だった。
魔が棲む芸能界・・・数年後に流出写真で大変な目に遭った人物でもあった。(詳細は各々で調べてね😅)
後にVシネマを軸に女優として活動していた時期もあった。
化粧品のCMキャンペーンにムード歌謡グループの雄・内山田洋とクールファイブを抜擢した資生堂のセンス好きだ!!
冬の紳士的女性観路線とも言えるこの流れを
第二期ナイアガラトライアングル(大瀧詠一、佐野元春、杉真理)に繋げていくのだから恐るべし!!
商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。 - カネボウのキャッチコピー=〝素肌。乾燥注意報〟〝素肌。氷点下注意報〟
CMソング=加藤登紀子さんの「灰色の季節(作詞/作曲:加藤登紀子/編曲:松井忠重)」
良い曲作り良い声で歌う人なんだけどなぁ・・・う~ん😅
CMモデル=古手川祐子さん。古手川さんの女優デビューのきっかけがカネボウと東宝の共催による一般公募による
ミス・サラダガールコンテストでグランプリになった縁もありカネボウCMによく登場していた一人であった。CMの彼女は誠に美しいうっとり・・
CMナレーション:北浜晴子さん。カネボウCMには欠かせない声であり、商品やCMイメージを格調高いものにさせる魅惑のヴォイスの持ち主。
商品名:レディ80〝水で洗える〟コールドクリーム - コーセーのキャッチコピー=〝肌は弱酸性〟
CMソング=サンディの「I hope so(詳細不明)」
CMモデル=キャティさん。14歳で79年ANAのキャンペーンモデルに選ばれ、14歳とは思えぬプロポーションで
当時の男の子たちをドギマギさせた人物でもあった。
商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
※1980年は昭和55年
81年冬・マックスファクターのCMに日本人女優登場!さらにA面で恋をしてエビータ登場!
- 資生堂のキャッチコピー=〝0.1gのスキンケア〟〝A面で恋をして〟
CMソング=ナイアガラトライアングル(第二期)の「A面で恋をして(作詞:松本隆/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内<大瀧詠一>)」
80年春のカ✖ボ✖CMを断り、さらに同年秋の資生堂のCMのオファーが来るも断った大瀧さんだったが、
81年冬の資生堂のオファーは快諾。〝A面で恋をして〟というキャッチコピーに刺激され興味を抱いた。
(詳細を知りたい人はA面で恋をして Wikipediaを閲覧あれ)
ナイアガラトライアングル(大瀧詠一、佐野元春、杉真理)名義でシングル「A面で恋をして」を提供するも・・・
CMモデル=美雪花代さん。宝塚花組の娘役トップとなるも81年5月に退団。そして資生堂のキャンペーンモデルに抜擢。
しかし、このCM放映後に大物政治家I氏との関係が取沙汰され僅かの期間しかCM放映されなかった。
この騒動は一部の者たちの間で〝カ✖✖✖の呪い〟などと都市伝説のように語られているようである。
現在、彼女は先立たれた夫の遺志を継ぎ、競走馬を育てる実業家として奮闘、ライジングリーズン、ミスパンテールを輩出している。
商品名:資生堂サイモンピュア・バランシング・ゼリー - カネボウのキャッチコピー=〝劇団四季 久野綾希子 30歳〟
CMソング=タイアップなしだが、CMに流れていた曲を再現された人がいらっしゃる。(感謝!!)
ミュージカル「エビータ」の中での曲の一部なのかは不明。
もしそうだとしたら戯曲化したアンドリュー・ロイド・ウェーバーが手掛けた曲だろうか?
詳細を知る人教えて頂きたい。(ページの下にツイッターボタンがあるのでどこかにリプして頂けると幸い。)
CMモデル=久野綾希子さん。当時、劇団四季の団員だった。
82年3月に日本で初演となるミュージカル「エビータ(アルゼンチン大統領夫人となったエバ・ペロンの半生を戯曲化)」を
劇団四季が手掛けることになりそのコラボとして初代・エビータ役に抜擢された久野綾希子さんをモデルに起用。
CMでは日本での初演のプレッシャーの鬩ぎを撥ね退けるかの様に、研ぎ澄まされた凛としたオーラを放ち練習に打ち込む
彼女のダンスシーンがとても厳かで素敵なCMであった。カネボウ化粧品CMの中でも名CMだと私は思っている。
80年代後半の俗っぽいキャンペーンCM(一部)と比較しても〝隔世の感〟を抱かざるを得ないものがある。
もう一度拝みたいCMの一つだ。
商品名:カネボウ・エビータ(新発売) - コーセーのキャッチコピー=〝肌となって包め、肌のうえで働け〟
キャッチコピーが攻め過ぎな感が否めない(笑)
CMソング=なかやまて由希さんの「恋のインターバル(詳細不明)」
佐野元春さんのバックバンド・ハートランドのコーラス・プリティ・フラミンゴスに在籍していた。
CMモデル=サンドラ・ビショップさん。
商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。 - マックスファクターのキャッチコピー=〝好きです。 「素顔」〟
CMソング=タイアップなしインストゥルメンタルの曲がBGMに使用されている。
CMモデル=真野響子さん。妹の眞野あずささんとともに美人姉妹と称されていた女優。
マックスファクターとしては日本人初のモデル起用と思われる。
俳優の柴俊夫さんと結婚後は仕事をセーブしている。
商品名:スキン プリンシプル(新発売)
※マックスファクターのCMをまとめた動画3:03でCM確認できる。
※1981年は昭和56年
82年冬・日本映画界のレジェンドが化粧品CMに降臨・その名は山田五十鈴。
- 資生堂のキャッチコピー=〝そのとき、素肌でした。〟〝そのとき、美人でした。〟
CMソング=タイアップなし。作曲は樋口康雄。樋口さんは本当にいい仕事をする職人だ!
CMモデル=山崎千里さん。この頃の山崎さんは和風美人で素敵だなぁ・・。
このCMは73年秋の資生堂シフォネット・オートマスカラとパウダーアイシャドゥのCMを
踏襲したような作風で年上の女性に憧れる少年の目線で描かれているのが何とも言えない。
今ではあり得ないシチュエーションのCMかもしれない。
商品名:資生堂サイモンピュア・マッサージングクリーム/スキンソフナー(化粧水) - カネボウのキャッチコピー=〝素肌、適齢対策してますか〟
CMソング=タイアップなしインスゥルメンタルの曲が使用されている。
CMモデル=山田五十鈴さん。久野綾希子さん。松原千明さん。古手川祐子さん。
この年齢別の起用はスゴイ!大御所女優の山田五十鈴さんを登場させるとは恐るべし!
商品名:レディ80・化粧水・クリーム/レディ80・エビータ・化粧水・乳液 - コーセーのキャッチコピー=〝日本の冬に弱酸のスキンケア〟
CMソング=日野皓正さんの「ピラミッド(作曲:日野皓正・トニーカークランド・トム・バーニー)」
CMモデル=サンドラ・ビショップさん。
商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
同時期にコーセーから発売された「DAMON~ダモンモイスチュアライジング~(男性用スキンケア化粧品)」のCMでも同曲が使用されている。
日野さんとタモリさんが共演していた。(サンドラさんがモデルを務めている冬CMとは異なる。)
※1982年は昭和57年
83年冬・ノりにノったカッコイイ女優(資生堂)とJAZZシンガー(コーセー)が冬CMを飾った。
- 資生堂のキャッチコピー=〝Ms.ニッポン~ミズ・ニッポン~〟
未婚・既婚を問わないすべての女性の総称という意味。
CMソング=タイアップなしの可能性あり
CMモデル=倍賞美津子さん。資生堂エリクシールシリーズの初代モデルでもあった。
資生堂の公式ページの「資生堂企業資料館」に時代を反映した
象徴的なCMポスター一覧の中に倍賞さんのカッコイイポスターが確認できる。
【倍賞美津子 資生堂 CM】 で画像検索するとそのポスターが拝めるかもしれない。
当時のCMを拝んで観たくなる一つだ。
商品名:資生堂エリクシール(現在も資生堂の有力ブランドの一つとして現存。) - カネボウのキャッチコピー=〝素肌チェック祭り〟
CMソング=タイアップなしの可能性あり
CMモデル=松原千明さん(80年春のモデル)。相田寿美緒さん(83年夏のモデル)。
商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。 - コーセーのキャッチコピー=〝素肌にイチ、ニ、サン 新シンプルケア〟
CMソング=笠井紀美子さんの「LOVE TALK(ルロイ・ベルとケイシー・ジェームスによる共同作)」
翌年の84年にリリースされたアルバム「LOVE TALK」に収録されている。アルバムのプロデュースはリチャード・ルドルフ
78年に渡米し米国を拠点に活動していた笠井さん。
現在は夫であるリチャード・ルドルフ氏とサンタモニカで仲睦まじく過ごされている。
さらに音楽活動の傍ら宝飾デザイナーとしても活動し、90年(平成2年)に自身の宝飾ブランド「kimiko by KIMIKO」を立ち上げ
98年(平成10年)、音楽活動から退き宝飾デザイナー及び自身のブランド店のオーナー業を主軸にしている。
リチャード・ルドルフと聞いてミニー・リパートンの「LOVIN YOU」が脳内再生された人は何人いらっしゃるだろうか
リチャード氏は79年(昭和54年)に愛妻・ミニー・リパートンと死別後失意の中、笠井さんと出会い再婚された。
CMモデル=エリザベスさん。
※1975-1996 化粧品メーカーCM集 動画:40:30で確認できる。
商品名:コーセー・シンプルケアⅠ(新発売)
※1983年は昭和58年
84年冬・ハレー彗星、ナイトエンジェル、神サマ。ファンタジックな冬
- 資生堂のキャッチコピー=〝神サマありがとう〟〝ミネラル・サイエンス〟
CMソング・モデル=薬師丸ひろ子さん。
歌も薬師丸さんの「Woman 〝Wの悲劇〟より(作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂<松任谷由実>/編曲:松任谷正隆)」
薬師丸さん主演映画「Wの悲劇」の主題歌でもあった。
商品名:資生堂・ポーセリア・フェイシャル全9品(新発売・現在は廃盤。) - カネボウのキャッチコピー=〝星化粧ハレー・メイクアップ〟〝アフター5の星化粧〟
CMソング=ハイ・ファイ・セットの「星化粧ハレー(作詞:田口俊/作曲:杉真理/編曲:井上鑑/コーラスアレンジ:山本俊彦・杉真理)」
CMモデル=沢口靖子さん。
商品名:カネボウ・ハレーメイクアップ(1986年に地球に接近するハレー彗星にちなんで発売。現在は廃盤。) - コーセーのキャッチコピー=〝お肌思いのシンプルズ〟
CMソング=日野皓正グループの「Knight Angel(作曲:日野皓正?)」
84年12インチシングルで発売された曲
CMモデル=バニー・マリコ・グロスマンさん。
商品名:コーセー・シンプルケア
※1984年は昭和59年
85年冬・資生堂冬のキャンペーンCM 84年のポーセリアを最後に撤退?(埋没したCM発見次第追記予定)
- カネボウのキャッチコピー=〝気まぐれ肌に、簡単スキンケア〟〝瞬間 霧のローション〟
CMソング=白井貴子&CRAZY BOYS「プリンセスTIFFA(作詞/作曲/編曲:白井貴子)」
CMモデル=麻生祐未さん。あの夏から冬へモデルチェンジした麻生さんは美しい!!
デビュー当初はやはり夏目さんラインを踏襲していたのだなぁ
商品名:カネボウ・ティファ ミスティジョイ 植物性成分配合 新発売 - コーセーのキャッチコピー=〝うるおいのサイエンス。アブニール〟
CMソング=タイアップなしの可能性あり
CMモデル=樋口可南子さん。
商品名:コーセー40周年記念ブランド・アブニール 新発売
※1985年は昭和60年
86年冬・コーセー冬のキャンペーンCM 樋口可南子さんがモデル
- コーセーのキャッチコピー=〝ひとりひとりの肌サイエンス〟
CMソング=タイアップなしの可能性あり
CMモデル=樋口可南子さん昨年より続投。
商品名:コーセー・アブニール
※1986年は昭和61年
87年冬・エッセンスとうるおいで冬に立ち向かう
- カネボウのキャッチコピー=〝メイクがさえる。朝の10秒エッセンス〟
CMソング=タイアップなし
CMモデル=麻生祐未さん。
商品名:朝の10秒エッセンス ティファ/エビータ・ルネージュ 新発売 - コーセーのキャッチコピー=〝うるおい呼吸〟〝O₂素肌に酸素〟
CMソング=アルヴィナBGM 詳細不明
CMモデル=森尾由美さん。
商品名:アルヴィナ・スキンローション (アイソトニックミネラル配合) 新発売
登場するモデル、ナレーションで〝新商品〟の利点や他社との差別化を説明するCMが定着しつつあった・・・
イメージから実用的なCMが昭和の終わりを予感させていた・・・
※1987年は昭和62年
88年冬・カネボウ冬の顔・麻生祐未さん3年連続の登場!
- カネボウのキャッチコピー=〝お肌のつっぱり感がとれる、海藻エキス配合のティファアルゲ〟
CMソング=タイアップなし
CMモデル=麻生祐未さん。3年連続カネボウ冬CMに登場。
商品名:ティファ・アルゲ(海藻エキス配合)
2005年(平成17年)から発売されている同名のブランドの存在があるも
継承ブランドではないことをカネボウ化粧品 Wikiには記載されている。 - コーセーのキャッチコピー=〝光で年をとるなんて〟
紫外線による〝光老化〟に着目したシリーズ
CMソング=タイアップなし
CMモデル=河見真枝さん。現在も現役のモデル。その傍ら料理研究家としても活動している。
商品名:リライブ・モイスチャーローション 新発売
※商品名はコーセー公式・【コーセーと出会う】というページから発売された年と商品の特徴、
キャッチコピーなどをヒントに記させて頂いた。
※1988年は昭和63年
80年代化粧品CMバトル冬篇(80年代~88年迄)これを含むすべてここで幕とさせて頂くとする。(誤情報、誤字、文脈に誤り発見時は随時、訂正致します。)