【ザ・昭和】女心くすぐる化粧品バトル 秋篇(80年代~88年迄)

80年代になると秋の化粧品キャンペーンCMは苛烈となり、購買層戦略に沿った巧みなCMに勤しむ企業、新商品の利点を前面に押し出す企業、
マーケティングなどそっちのけで〝話題性〟や〝人気〟に頼った起用をする企業。それぞれ個性的なCMが燃える秋に登場していった(画像:AC)

80年秋・処女と少女と娼婦に淑女のぶっ飛んだワードが日本を席巻!

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝おかえりなさい、秋の色〟〝薄く重なるパウダリィ 新発売〟
    CMソング=加藤和彦さんの「おかえりなさい秋のテーマー絹のシャツを着た女(作詞:安井かずみ/作曲/編曲:加藤和彦)」
    とてもシックで落ち着いた雰囲気のCMであった。
    CMモデル=ヨアンナ・ディックさん。
    商品名:資生堂・ベネフィーク・グレイシィ・パウダリィファンデーション(ファウンデイション表記 5色)
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝How many いい顔〟〝色のダブルス、表情自在。〟
    CMソング=郷ひろみさんの「How many いい顔(作詞:阿木燿子/作曲:網倉一也/編曲:萩田光雄)」
    〝処女と少女と娼婦に淑女〟このワードの中の〝処女〟と〝娼婦〟というワードは歌謡曲の歌詞では多くの作者が避けてきた
    それをダイレクトにぶっこむ作詞家・阿木燿子さんの大胆さに圧倒される。昨年、なかにし礼さんの作詞による黒沢年男さんの「時には娼婦のように」が
    大ヒットした影響もあったのかもしれないがさらにそれを上回る〝処女〟をぶちこむとは当時、小学生であった私もびっくらこいたものだ。
    CMモデル=壇ちひろさん。
    CMナレーション:北浜晴子さん
    商品名:レディ80 カラーパウダー(7色)
  • コーセー秋のキャッチコピー=〝ファンデーション新時代〟
    CMソング:シネマ「エスプリークセンセーション(詳細不明 サウンドロゴ)」
    ムーンライダースの鈴木慶一さんプロデュースによりデビューしたバンド
    鈴木さえ子さん、松尾清憲さんが参加していた。
    2007年(平成19年)に26年ぶりに再集結しアルバム「CINEMA RETURNS」をリリースした
    CMモデル:セーラ・ロウエルさん。
    商品名:コーセー・エスプリーク・ファンモイスト(ファンデーション)
    セーラ・ロウエルCM集の動画 5:15で確認できる。
  • ポーラ秋のキャッチコピー=〝ルージュリアン ほんのり あざやか 頬と唇〟
    CMソング=松任谷由実さんの「星のルージュリアン(作詞/作曲:松任谷由実/編曲:松任谷正隆)」
    ポーラの秋CMに起用された「星のルージュリアン」はとてもカッコよく耳に響いた記憶あり。
    CMモデル=不明
    商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。CM拝みたくなるな・・
  • ※1980年は昭和55年

81年秋・マックスファクターCM・相次ぐ日本人起用

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝メイク23秒
    CMソング=桃井かおりさんの「メイク23秒(作詞:三浦徳子/作曲:筒美京平/編曲:)」
    このシングルは桃井さんの事務所、オフィスかおりから自主制作としてリリースされたシングルだった。
    CMモデル=ナンシー・ナナさん。(映画監督の鈴木清順氏も出演)
    商品名:資生堂ベネフィーク・グレイシィ・パウダリィファンデーション(ファウンデイション表記 8色)
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝キッスは目にして!(ぽぉ)
    CMソング=ザ・ヴィーナスの「キッスは目にして!(作詞:阿木燿子/作曲:Ludwig van Beethoven/編曲:井上大輔)」
    ベートーヴェンの「エリーゼのために」に阿木さんが詞をつけ井上大輔さんがアレンジ担当。
    その年を象徴するほどの大ヒットとなった。
    CMモデル=佐藤美和子さん。
    商品名:レディ80リップスティック19色(新色3色)/パウダーアイシャドウ11種(新色3種)
  • コーセー秋のキャッチコピー=〝ここまで優しくニューパウダー〟
    CMソング=ザ・ボッパーズ(The Boppers スウェーデン出身のバンド)の「恋のアンブレラ(作詞:湯川れい子/作曲/編曲:井上大輔)
    80年代CM音楽界での井上大輔さんの快進撃は凄まじかった。
    CMモデル=サンドラ・ビショップさん。
    商品名:コーセー・ジョリファム・パウダーファンデーション(5色)
    こちらの動画 38:18でCM映像確認できる。
  • ポーラ秋のキャッチコピー=〝秋色化粧
    CMソング=上田知華+KARYOBINの「秋色化粧(作詞/作曲/編曲:上田知華)」
    上田知華さんは88年資生堂秋のCMソング「彼女とTip on duo(歌:今井美樹)」の作曲を手掛けた人物でもある。
    個人的に大好きな1曲!
    CMモデル=樋口可南子さん。樋口さんはソフトバンクの白戸家のお母さんとして有名だが、
    樋口さんはポーラ、コーセー、カネボウの3社のCMに出演している経歴を持つ女優でもある。夫は糸井重里さん。
    商品名:ポーラ・エパヌイ(リップスティック/アイシャドウ/ファンデーション/マニキュア)
  • マックスファクター秋のキャッチコピー=〝そして・・・瞳、少年風〟
    CMソング=Buzzの「そして・・・瞳、少年風(作詞:康珍化/作曲:浜田金吾/編曲:戸塚修)
    Buzzといえば、1972年(昭和47年)の〝ケンとメリーのスカイライン(日産)〟のCMソング「愛と風のように(作詞:山中弘光・高橋信之/作曲:高橋信之)」が有名。
    CMモデル=バレリー・ローさん。81年夏のキャンペーンモデルからの続投。夏とは別人のようにショートヘアで少年風。
    当時、素敵なCMだなと思ったのだが、動画を拝んでみたいCM。
    商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
    ※現在、マックスファクターのCMに日本人女優、CMソングも日本人歌手というのは珍しくなくなったが
    当時はまだ海外モデルや女優、洋楽の起用、サウンドロゴが多かった時代だった。
    しかし81年の春、夏、秋だけは日本人歌手と冬は日本人女優をCMに起用した珍しい年であった。
    90年代後半に松嶋菜々子さんを起用した〝ななこなでしこ〟の第一弾のCMソングに起用となった下田逸郎さん
    等を考えてみてもマックスファクターはなかなか渋い人選をするようだ。
  • ※1981年は昭和56年

82年秋・リズ・テイラーの再来と呼ばれた美少女が登場し、さらに時代の寵児の芸人も登場!

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝気分はフェアネス〟〝好奇心で輝いている目元に・・・〟
    CMソング=山根麻衣さんの「私があいしたJ・B 『気分はフェアネス』(作詞:島野凜々子/作曲:田切純一/編曲:THE BAND OF NITE FAMILY)」
    CMモデル=アンジェラ・ハリーさん。
    印象が薄く、資生堂CMとしては地味と言われるようだが、このCM改めて観ると色彩の扱い方が巧みで魅入ってしまう
    制作者側の心意気が伝わってくるCMだ。
    商品名:資生堂フェアネス・アイカラーバリエイション5種/アイラインカラー5色
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝すみれSEPTEMBER LOVE〟〝ブルックのすみれ色〟
    CMソング=一風堂の「すみれSeptember Love(作詞:竜真知子/作曲/編曲:土屋昌巳)」
    個人的に最高の1曲!時代を超えて中毒度MAXな1曲でもある。
    CMモデル=ブルック・シールズさん。当時、エリザベス(リズ)・テイラーの再来と呼ばれていた美少女女優
    商品名:レディ80新色すみれ色リップスティック/ヴァリアン・ブラッセ/パウダーアイシャドウ
  • コーセー秋のキャッチコピー=〝きわめて 美粒子〟〝美粒子 ファンデーション〟
    CMソング=ビートたけしさんの「OK! マリアンヌ(作詞:大津あきら/作曲:鈴木キサブロー/編曲:清水信之)」CMにも出演している。
    当時、人気漫才師が、化粧品のCMに登場しさらにCMソングまで歌うという事態に巷で話題となったCMでもあった。
    今尚、異彩を放つ化粧品CMだ。
    CMモデル=マリアンヌさん。
    商品名:エスプリーク・パウダーファンデーション 全5色(新発売)
  • ※1982年は昭和57年

83年秋・コント番組でコメディエンヌの顔をしていたあの人は・・・美人でした。

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝公私ご多忙用〟〝アクティブな色 コンサイスな形〟
    CMソング=原由子さんの「恋は、ご多忙申し上げます(作詞/作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐 & Head Arrangers)」
    CMモデル=アンジェラ・ハリーさん。アンジェラさん登場CMは〝働く女子系〟
    商品名:資生堂フェアネス・ファンデーション6色(新発売 表記がファンデーションとなっている。)
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝パウダーチェンジピタッ!〟〝し~っとりのびて、サラ~ッとフィニッシュ
    CMソング=横浜銀蝿の「おまえに、ピタッ!(作詞/作曲:翔/編曲:T.C.R.横浜銀蝿R.S.)」
    横浜銀蝿とクッキーフェイスだった娘が大女優となり再登場。
    CMモデル=夏目雅子さん。カネボウのCMにそれまでにも出演していたが、秋のキャンペーンではクッキーフェイスの時と変わらない
    天真爛漫な夏目さんを披露。彼女ではなく周囲の目や扱いが変わってしまったそれだけだったのだろう。
    商品名:レディ80・パウダーチェンジ5色(ファンデーション)
  • コーセー秋のキャッチコピー=〝愛、どうじゃ。恋、どうじゃ。美粒子
    CMソングとモデル=研ナオコさん。タイトルは「愛、どうじゃ。恋、どうじゃ。(作詞:森雪之丞/作曲:筒美京平/編曲:大村雅朗)」
    コーセーは昨年の秋のビートたけしさんに続き83年秋も意外な人選でド肝を抜いた。
    歌手でありコメディエンヌの才能も発揮していた研ナオコさんを化粧品のキャンペーンモデルに抜擢。CMの彼女はカッコよく美しい。
    資生堂79年夏のナツコの小野みゆきさんと双璧をなす化粧映え。化粧品CMモデルとして適材とも言える顔立ちである。
    CMナレーション=伊武雅刀さん
    商品名:コーセー・エスプリーク・パウダーファンデーション5色
  • ※1983年は昭和58年

84年秋・80年代のスーパーアイドル再登場!

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝ニュアンスしましょ
    CMソング=香坂みゆきさんの「ニュアンスしましょ(作詞:大貫妙子/作曲:Epo/編曲:清水信之)」
    高見知佳さんが歌った83年春の「くちびるヌード」それに続き香坂さんの「ニュアンスしましょ」。70年代後半(高見さん78年、香坂さん77年)デビューするも
    ピンクレディーブームの影に追いやられ、さらに渡辺真知子さんや竹内まりやさんなどのニュータイプ系の女性シンガーの影となってしまった
    共通点あり、アイドル歌手の中でも歌唱力を持つ二人の存在を引き出し起用した広報の人選は抜群だと当時、10代であった私でも唸ってしまった。
    CMモデル=アンジェラ・ハリーさん。資生堂秋のCMでは82年、83年、今回の84年のCMに登場。春は83年、84年に登場。設定すべてお仕事女子系。
    商品名:資生堂フェアネス・パウダリーファンデーション6色/フェースニュアンス5色 新発売
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝素肌を守るバイオシリーズⅡ 聖子のファンデーション〟〝素肌を守る〟
    CMソング=松田聖子さんの「ピンクのモーツアルト(作詞:松本隆/作曲/編曲:細野晴臣・松任谷正隆<編曲のみ>)」
    春の「Rock'n Rouge」から秋へスーパーアイドルが登場しCMソングも大ヒット!
    商品名:レディ80 BIO・パウダーファンデーション
  • コーセー秋のキャッチコピー=〝BE術メイク、始まる〟
    CMソング=JULLAN「BECAUSE OF LOVE(英語VerではWord and MusicはJullanとなっている)」
    坂本龍一さんに見出された瀬川博史と山田敦による2人組のテクノ・ユニット。
    最近、国内外で彼らの楽曲が注目され始めているらしい
    CMモデル=ニーナ・マキ・カワサキさん。
    商品名:コーセーBEメイキャップ・パレット
  • ※1984年は昭和59年

85年秋・メイクはCOSMO時代へ???

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝cosmo〟〝水・金・地・火・木・土・天・冥・海〟
    CMソング=松任谷由実さんの「メトロポリスの片隅で(作詞/作曲:松任谷由実/編曲:松任谷正隆)」
    CMモデル=楠本裕美さん。涼し気な瞳と凛々しさが同居した美人。
    資生堂フェアネスシリーズは〝働く女子系〟を継承。しかも異星人?と思しきものと第三種接近遭遇しているような描写あり。面白い!個人的に好きなCM
    このフェアネスのコスモと同じく85年にポーラから発売されたINTRODUCES XYZは現代の女の子たちに〝ウケ〟ると勝手ながら思っている。
    商品名:資生堂・コスモアイカラー9種(新発売)
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝祐子のかくし色〟〝美肌光素〟
    CMソング=森山達也(THE MODS)さんの「LOVE かくし色(作詞:麻生圭子/作曲:森山達也/編曲:土屋昌巳)」
    82年秋の「すみれSeptember Love」を提供した当時一風堂のヴォーカル・ギターだった職人的音楽家・土屋昌巳さんと
    骨太ロッカーTHE MODSの森山達也さんとタッグを組んだ1曲。ロック一筋の漢と音楽的職人、珠玉の作品。
    CMモデル=古手川祐子さん。カネボウ化粧品関連のCMには数多く出演するも、キャペーンCMモデルは初登場。
    彼女の女優デビューはカネボウと東宝が企画した映画「星と嵐(76年)」で主演の三浦友和さんの相手役オーディション
    ミス・サラダガールコンテストでグランプリに輝いたことがきっかけだった。その時の次点はなんと!名取裕子さん。
    デビューから90年代後半ぐらいまで女優として映画、ドラマに大活躍していた。
    次点だった名取さんは今尚現役バリバリの大女優。人生はわからないものだ。
    商品名:エビータ・デュイ(リップスティック/ファンデーション/リキッドタイプの植物染パウダー配合のフェースアップエッセンス新発売)
  • コーセー秋のキャッチコピー=〝新粒子ファンデーション ミクロタッチ
    CMソング、モデルともに石川秀美さん。タイトルは「愛の呪文(作詞/作曲:松宮恭子/編曲:佐藤準)」
    花の82年組の中でも中森明菜さんと比較しても引けは取らない美形アイドルだった。
    (西城)秀樹の妹オーディションで2代目グランプリとなり歌手デビュー。(初代は河合奈保子さん)
    90年(平成2年)元シブがき隊の薬丸裕英さんと入籍し家庭を優先する為、芸能活動から退くも、
    夫婦でのCM出演多く、さらには、2010年(平成22年)石川秀美名義で資生堂「IN&ON」のCMモデルとして出演している。
    商品名:コーセーパウダーファンデーション〝ミクロタッチ〟5色(新発売)
  • ※1985年は昭和60年

86年秋・ツイてるね ノッてるね

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝ツいてるね ノってるね
    CMソング、モデルとも中山美穂さん。タイトルは「ツいてるね ノってるね(作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:大村雅朗・船山基紀)」
    芸能界の荒波を巧みに乗り越えノリにノッてるはずの中山さんだが、
    なぜかこの年の春の「色・ホワイトブレンド」といい資生堂のキャンペーンCM時の彼女は表情が硬いなぜだろう?
    平成時代以降は触れないでいようと思ったが89年春の資生堂CM「あぶないぬくもり、ロゼカラー」は肩の力が抜け美しい。
    この時期(86年)の彼女は自己イメージと巷のイメージの乖離に戸惑っていたのかもしれない。(勝手な見解です。)
    商品名:なめらかフィットのリンスパウダー配合・資生堂インテグレート・パウダリーファンデーション6色(新発売)
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝ノーブルレッドはんなり
    CMソング、モデルとも国生さゆりさん。「ノーブルレッドの瞬間(作詞:秋元康/後藤次利/編曲:佐藤準)」
    商品名:ノーブルレッド(リップスティック/アイカラー/マニキュア)
  • コーセー秋のキャッチコピー=〝ファインメイク〟
    CMソング=不明(タイアップなしの可能性もあり)
    CMモデル=樋口可南子さん。樋口さんは81年秋にポーラ、コーセーのCMにも出演し、花王のニベア、資生堂の表情プロジェクト。
    カネボウのエビータのCMにまで至る。コスメやスキンケアのCMに企業の枠を超えて出演されている女優も珍しい。
    商品名:当時の映像や詳細なデーターがないため不明。
  • ※1986年は昭和61年

87年秋・燃えるような赤い衣装のクールビューティVS日本最古の物語の主人公

  • 資生堂秋のキャッチコピー=〝アイメーク ちょっとクラシックかなりロマンチック
    CMソング=タイアップはなく樋口康雄さん作曲によるしっとりとしたピアノ曲が流れている。
    CMモデル=中川安奈さん。CM撮影当時は22歳。真っ赤な衣装に反するようなクールな表情が秘めた情熱を感じさせる。
    特に秋のCMはこうであって欲しい映画のワンシーンを観ているようでロマンチックというよりドラマチックだ。
    しばしリピートし続けるほど素敵なCMだ。この他にもリピート状態に陥ったCMはいくつかあった。
    女優として舞台を中心に活動されていたが、平成26年(2014年)、残念ながら子宮体癌のためこの世を去られた49歳だった。
    CMナレーション=劇団四季に所属されていた日下武史さんではなかろうかと思われる。
    商品名:資生堂・インテグレート・オートアイライナー3色/アイカラーバリエーション6種
  • カネボウ秋のキャッチコピー〝KA・GU・YA・姫。ひと筆、100の色あそび
    CMソング=ピーター・セテラさん(元シカゴ)の「STAY WITH ME song for KA・GU・YA・姫(作詞/作曲:Bobby Caldwell)」
    CMモデル=沢口靖子さん。同年、彼女が主演した映画「竹取物語」とのコラボCMでもあった。
    CMソングであり映画の主題歌であった「STAY WITH ME song for KA・GU・YA・姫」の楽曲を手掛けた
    ボビー・コールドウェルさんは後にセルフカバーしそのVerが1989年フィリップモリスのパーラメントのCMで使用されていた
    商品名:かぐや姫シリーズ新発売パウダータイプ/ペンシルタイプ
  • コーセー秋のキャッチコピー〝変身粒子
    CMソング、モデル、ナレーションとも早見優さん。タイトルは「Tokyo Express(作詞:売野雅勇/作曲:鈴木キサブロー/編曲:新川博)」
    早見さんは87年秋から翌年88年春、夏、秋のキャンペーンモデルとして登場している。
    商品名:コーセー・変身粒子ファンデーション・アブニール~AVENIR~
  • ※1987年は昭和62年

88年秋・新たな形態のアイシャドー出現!その名は〝TIP on DUO〟

  • 資生堂のキャッチコピー=〝技ありイッポン、新アイシャドー!
    CMソング、モデル、新発売のTip on duoの説明すべて今井美樹さんによるもの。
    タイトル「彼女とTip on Duo(作詞:秋元康/作曲:上田知華/編曲:佐藤準)」
    秋のCMとしては新発売のコスメを際立たせるためのCMに徹している。
    同年春のキャンペーンも今井さんがモデルを務めた〝インテグレート・LiVE LiP〟もそうであった。
    資生堂のCMとしては極めてシンプルであり珍しい。だけどどこかバブリーな印象もある。
    それだけ今井美樹さんの存在感と発信力が成せるCMだと感心させられた。
    商品名:資生堂インテグレート・TIP on DUO
  • カネボウ秋のキャッチコピー=〝眉とシャドウ。ん、色っぽい。
    CMソング、モデルとも工藤静香さん。タイトルは「MUGO・ん…色っぽい(作詞:中島みゆき/作曲/編曲:後藤次利)」
    作詞は中島みゆきさんだったとは・・・知らなかった。
    キャッチコピーの〝ん、色っぽい〟コールが俗っぽいのが否めず、当時何故か恥ずかしく感じたことは内緒だぞ。
    工藤さんには恨みはないのだが、このCMは直視できなかった。女子大生ブームとやらで浮かれていた女性たちと通じるものがあった

    商品名:BIO Fitnet Eye (Bioフィットネットライナー&ブラウ全5色/Bioフィットネットアイシャドウ全6色)

  • コーセー秋のキャッチコピー〝すーっとのびる、しっとりのびる のびの良さがニュースです
    〝ファンデーションは、のびがキメテ。〟〝うるおい成分+紫外線カット〟
    早見優さんがモデルを務めるコーセーのCMは、〝デキル女〟っぽくて素敵だ。
    CMソング、モデルとも早見優さん。タイトルは「MIDNIGHT BEIGE(作詞:石川あゆ子/作曲:多々納好夫)」アルバム「MOMENTS」に収録
    商品名:コーセー・AVENIR・変身粒子ファンデーション
  • ※1988年は昭和63年

80年代化粧品CMバトル秋篇(80年代)ここで終了。(誤情報、誤字、文脈に誤り発見時は随時、訂正致します。)次は冬篇へつづく

この記事を綴る際、参考にさせて頂いたサイト

化粧品CM戦争キャンペーンソング比較年表
キャンペーンソングもヒット キャッチセールスが社会問題に発展

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事