目のやり場に困ったカピーホワイトのCM

※☝カピーホワイトの缶と商品名の画像で御許しを

夕方に流れると団欒のひとときが静かになるカピーホワイトのCM

あれは忘れもしない昭和58年(1983年)春も終わりを告げ、夏が迫り始めた夕方、テレビを観ているとある缶飲料のCMが流れ出した。
その瞬間、茶の間が凍りついた・・・

背面ヌードの女性が缶を持った手を背中に回しビキニパンツ一丁で登場。これだけでも当時は驚いたのだが、さらに追い打ちをかけるように腰をクネらせちゃうというとんでもないCMが流れ茶の間を震撼させた!!

しかもこの飲み物のキャッチコピーが〝白昼堂々新発売〟なんとも挑発的とも言える刺激的なものであった。しかし飲み物は乳性アルカリ飲料でCMとは打って変わって〝ソフト〟な飲み物だった。

CMソングもちょっと気だるい感じの来生たかおさん歌う「まどろみミステリー(作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお 83年リリースアルバム「Ordinary」収録)」ナレーションは森本レオさん。そしてCMの主役ともいえる大胆なバックショットのヌードを披露しているのは、ジャクリーン・アンドリュースさんというモデル(飲料情報 津々浦々のカピーホワイトの頁に参照されている)。

とにかく大人過ぎてうら若き乙女だった私は、目のやり場に困ったCMだった。

70年代(昭和45年~昭和54年)、炭酸飲料や清涼飲料はコーラ、サイダー、果汁飲料ぐらいなもので、缶コーヒーといえばポッカやダイドーとUCCの三社がメジャーだった気がする。それから数年後の75年にコカ・コーラ社がジョージアオリジナルコーヒー缶を発売した瞬間から、ジョージアコーヒーがやたらと自販機に並んでいた記憶がありコカ・コーラ社の母体のデカさを思い知らされた(;^ω^)

80年代になるとそれが一変する。飲料水の加工技術の発展なのか果肉入りの飲料水や乳性の飲料水、健康飲料など今日のような多種多様な飲料水が一気に溢れ出た時代だった。

昭和55年(1980年)のポカリスウェット(大塚製薬)、昭和58年(1983年)にアクエリアス(コカ・コーラ社)などのアイソトニック飲料が登場。それに触発されたのか、アクエリアス発売と同年にカルピス(味の素☞アサヒ飲料)も乳性アルカリ飲料水なるものを世に放った。

インパクトで勝負カピーホワイト

アイソトニック飲料として独壇場だった大塚製薬のポカリスウェット。それに遅れること3年後に飲料メーカー最大にして絶大的な市場を誇るコカ・コーラ社が放ったアクエリアス。

健康を謳った乳酸飲料の開祖・カルピスは老舗の維持にかけて切り込んで行った。長年培われたカルピスにちなんだ乳清とアイソトニック(イオン)飲料を融合させてカピーホワイトを誕生させた。

そして、あの刺激的なキャッチコピーと目のやり場に困ってしまうCMを日本の茶の間に大々的に放り込んだのである。

CMの映像を発見!!ここでしっかり拝んで下され!!
カピーホワイト
カピーホワイトCM(昭和58年=1983年)☜クリックしてご覧あれ

大らかなる昭和に瞬いたCM・カピーホワイト

昭和時代は現在と比べるとテレビドラマやバラエティ、CMに対する規制は緩かったと思う。艶やかなCMはカピーホワイトだけではなかった。ただし、艶のあるCMはプライムタイム以降に流れるのが暗黙のルールだった。しかしカピーホワイトの場合ゴールデンタイムに普通に流れていた為、団欒を繰り広げているお茶の間が凍り付いてしまったご家庭はあったはずだ。

発売開始から2年後の昭和60年(1985年)に放送されていたカピーホワイトのCMは大ブレイク中の明石家さんまさんが出演しており、確かに存在していたようだが、いつの間にか我々の前から静かに姿を消してしまった。

今回改めて件のカピーホワイトのCMを観て感じたこと、CMソングの心地良さ、そしてジャクリーン・アンドリュースのバックショット・ヌード。女性である私・イカレポンチがしばし見惚れてしまうほど誠に美しいと感じさせ、懐かしさも味合わせて頂いた。

カピーホワイトが飲みたくなってしまった。

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